離婚という選択肢

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夫婦が離婚に至るまでの理由は十人十色で本当に様々ですが、数ある離婚原因を集計すると、男女とも一番多い離婚原因は『夫婦の性格の不一致』です。もともと他人だった相手と一つ屋根の下で暮らすのですから、恋人期間中では分からなかったことまでもが徐々に見えてしまいます。

「大好きな人と結婚できるなら、どんな苦難でも乗り越えられる!」
「お金はなくても愛さえあれば!」

と思って結婚してみても、実際に一緒に住んで生活を始めてみて分かる理想と現実のギャップにストレスさえ感じてしまうことでしょう。歯磨きやトイレ、服の脱ぎ方など、本当になにげない小さな生活習慣の違い一つで、カンタンに嫌悪感に捕らわれてしまいます。


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もともと全く別の育ち方、生き方をしてきた二人が、恋に落ち、生涯を誓い合って結婚という形で一生涯・・・約60年間をともにするということは、正直カンタンではありません。

違う人間同士が住むのですから、相手の行動が許容できる範囲なのか、そうでないのかを問われるシチュエーションに幾度となく見舞われるわけです。その都度、話し合いができる夫婦関係でいられれば一番良いのですが、大切な話ほど目をそらして当事者同士で話し合わないケースも沢山あります。

「小言を言うとケンカになる」
「相談に乗ってくれない、話し合いの席についてくれない」

などとお互いに面倒ごとを避けて通った挙句、不信感や嫌悪感を感じさせて、ストレスに耐えられなくなった時、夫婦として先の人生を歩むにあたって二人にとって最善の道は『離婚』なのか『再構築』なのか、そのどちらかを選択する分岐点がやってくるのです。

 

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余談ですが、離婚調停を起こす場合、離婚の動機として提出する書類の選択肢が13項目選定されているのをご存知ですか?

  1. 性格があわない
  2. 異性関係
  3. 暴力をふるう
  4. 酒を飲み過ぎる
  5. 性的不調和
  6. 浪費する
  7. 病気
  8. 精神的に虐待する
  9. 家族をすててかえりみない
  10. 家族と折り合いが悪い
  11. 同居に応じない
  12. 生活費を渡さない
  13. その他

と記載されているわけですが、離婚調停の場においてはなぜその動機に至ったのか、細かな出来事を事実として伝えなければならないため、主張しやすい「1.性格があわない」がまっさきに選ばれているのではないかという噂もあります。もしかするとそれもあって離婚理由ランキングで常にTOPにあり続けるのかもしれませんね。

 

いざ離婚となっても二人の間に子供がいれば、話し合って決めなければならないことが増えていきます。

とりわけ養育費については、毎月支払う金額がそれなりに大きいため
「まともに約束したのに払ってくれたのは最初の3か月だけ」
「再婚したらもらえなくなった」
と、最も金銭的トラブルになりやすいのです。

養育費とは子どもが大人として自立できる年齢まで必要な費用を、養育しない親が支払うもので、養育費はあくまでも「親が離婚しなかった場合と同等の生活ができるように」と定められた子供の権利です。たとえ離婚しても不貞托卵の子供でない限り、その子供の親であることは一生変わりませんので義務を果たさなければなりません。

養育費には子どもの衣食住のための費用はもとより、保育園から大学までの教育費や医療費などが含まれており、子どもが自立した社会人になるために必要な費用として、支払われるべきとされています。

日本では子供が成人する20歳まで養育費を設定するケースが多いようですが、子どもが自ら大学への進学を望む場合は22歳まで延長することもあるそうです。しかし昨今法律が改正されて選挙権が18歳からと見直しをされたので、そのうち成人=18歳という日がくるかもしれませんね。

なお養育費はあくまでも『子供の成長のため』の費用ですから、もしも子供が亡くなってしまった場合は、それ以上請求できませんし支払う必要もなくなります。

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