元夫が勝手に養育費を減額した

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離婚後も、別れた夫と月に1度子どもの面会を通して、それなりに仲の良い関係を保てていたのに、元夫が出来婚した途端一変。

「もう離婚して俺の子じゃない。俺には俺の新しい命を育てる義務があるから、養育費は1万にしてもらう」

突然の養育費減額宣言。こんなの認められる?


未払い養育費 相談

勝手な減額は裁判所で調停申し立てを

養育費は法的義務にあたります。
裁判や調停などを行わないで示談で済ませたとしても、本来は養育費算定表に基づいた金額を請求する権利があります。

自分勝手な理由で決められた金額を勝手に減額するのはNGです。

話し合いで一度決まった養育費であっても、その後になんらかの事情があった場合や、養育費について上手く話しが纏まらない時など、養育費の金額の変更を求める調停を申し立てることが可能なのを知らない人が少なくありません。

調停では双方から事情を聴いたり、養育費がどのくらいかかっているか、それぞれの収入状況など様々な情報を集約して判断されますので、どうしても養育費の支払いに応じないなら、裁判所へ申し立てることをオススメします。

遡って未払い分を請求することは難しいかもしれませんが、今後子どもが20歳になるまでの養育費が安定すれば結果オーライとみるべきですね。

 

再婚は養育費の減額理由になりません

一緒に住んでいなくても、自分の子どもには変わりありません。
生れて来る新しい命に責任をもつことは当たり前ですが、離婚した妻が育てる子も子。

養育費は子どもの衣食住等に要する生活費のほか、教育や医療などの費用も含まれるため、自分勝手な減額は子どもの生活を脅かすことになりかねません。

また、子どもを育てている側が再婚したとしても、再婚相手と子どもを養子縁組しなければ、養育費の減額理由にならないのが現状です。

離婚にも再婚にもいろいろな形があります。
せめて子どもには良い大人の背中をみせたいものですね。

 

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